ネイリストがプライベートネイルサロン開業を失敗させず成功させるために必要なこと。

ネイルサロンは小さなスペースでオープンできてしまうため、経験を積んだネイリストで資金が少しある人は簡単に開業できますが、継続させることは難しいとも言われています。

 

念願のプライベートネイルサロンをオープンさせて、最初は毎日サロンにいることが楽しい。自分のお店ってこんなに嬉しいと思わなかった!

毎日残業も苦じゃないし、遅くまでサンプルチップを作ったり、空いている時間はインテリアを見に行ったり忙しくてもワクワクしかなかった。

でもふと気が付くと、お客様が思っていたより少なくて焦りもある。お友達は来てくれるけど、みんな友達価格。

インスタのフォロワーも増えてきているけどなかなかご予約にはつながらない。

SNSの効果はすぐに見える形になるとは思っていないから、地道に投稿していくしかないとは思っている。

でもここの家賃の支払いと材料費、インテリアなどにかけた費用などを考えると手元に残るお金はわずか。

長い目で見て頑張るしかない。

そう思って継続してきたけれど、どんどん不安になってきた。一人だし相談できる人もいないし、サロンに勤めている友人に相談しても本当の気持ちまでわかったもらえないから「毎日楽しいよ。独立して良かったよ。」と意地を張って少しだけ嘘をついている。

本当は毎月手元に残るお金がわずかで、急に材料や機器を購入しないといけなくなるかもしれないから自由に使うのも気が引ける。実は貯金もほとんどない。

内心このままいつまで続けられるのだろうかと不安に思っていて、ふとした時に「失敗するのでは?」考えてしまう。

 

念願のネイルサロン開業なので、失敗する子ことなんて全く考えていないでしょう。ですが、ネイルサロンをオープンさせても、なかなかご予約が埋まらないと、最初は自分の時間がたくさんあって楽しいと思っていてもだんだん焦ってきますよね。集客ができなければ手元に残るお金もほとんどなくて、時間があってもお金が無いから買い物もできないし、遊びにも行けない。そんな状況になっていませんか?

Contents

ネイリストの独立開業について

ネイリストがプライベートネイルサロンを開業する際に必要なものは、小さなスペースと机と椅子2脚。あとはジェルなどの材料となります。

サンプルチップがカラフルでインテリア感覚にもなるため、そんなに凝った内装やインテリアなどが無くてもそこそこサロンらしく見えます。

マンションタイプのサロンにすれば、初期費用もあまりかからずに小さくスタートできることがメリットです。

簡単に開業できるからこそ、危険が潜んでいることに気付かず計画を立てずにオープンさせてしまうネイリストが多いのが実情です。

経営の本を読んだり、先に開業しているネイリストの真似をしたりと学ぶ努力もしていますが、社会人経験が浅いため本当の意味でのビジネス脳になっていないことが多いです。

ネイルサロンの廃業率は
1年以内に閉店・・・50%
3年以内に閉店・・・80%
10年以内に閉店・・・97%
と言われています。

ネイリストがプライベートネイルサロンを開業しても長く続けられなず失敗する理由

ではなぜネイリストがプライベートネイルサロンを長く継続できず失敗してしまうのでしょうか。

その理由はいくつかあります。

1.事業計画も立てずに気軽な気持ちでオープンさせてしまう。
ネイルサロンの開業は低コストでできるため、事業計画も立てずにオープンさせてしまうネイリストが多いことが一つの理由です。思い付きでこうしよう、ああしようと内装を考えたり材料を揃えたり、そればとても楽しいでしょう。ですが、設計図も無しに家を建てることと同じで、ここに階段作ろう、ここは吹き抜けにして、、、なんて作りながら家を建てると基礎も柱もない崩れやすい家しかできません。どんな小さなビジネスだとしても事業計画は必要です。おままごとではありません。

2.勤めていたネイルサロンからその延長と考えている。
自分にはお客様が○○人ついているから、そのお客様を連れて行けば問題ない。そう考えているネイリストも多いかと思います。
お客様に関してはそうかもしれませんが、雇われ脳のまま独立してしまうとなかなか経営脳に変えることが出来ず、おままごとのようなサロンになってしまいます。そしてたいてい自分ではそのことに気付いていないことが多く、経営できていると思っているのが一番の問題です。お客様が離れていくこともある、災害でお客様が減る時期もあるなどのリスクを考えてそのための対策を考えたり、先の計画を立てたりしていないことも多いです。

3.単価が低いまたは高すぎる
価格を低く設定すればある程度集客はできるかもしれませんが、リピートに繋がりにくい、クレームが増える、売り上げが少ないということに繋がりサロンを維持していくことが難しくなります。また、根拠もなく高単価にすることは信頼を失います。技術、センス、接客、使用している材料のクオリティ、空間づくりなど、価格に見合っていなければ信頼を失います。

4.集客用に広告サイトを契約している、または逆にSNSだけで集客している
一人で運営しているサロンでは広告費は負担となります。売り上げに対して広告費の割合が高すぎるサロンも多く、支払いができなくなり契約を解除したとたんに集客ができなくなるということも。また、SNSだけで集客しているサロンは1日のほとんどの時間を集客に充てているということも。SNSで集客できているネイリストもいますが、それを単純に真似しても集客できません。

細かいことを言えば他にもたくさんありますが、まとめるとビジネスの基本を知らずに開業しているいう理由ばかりです。

ネイリストがプライベートネイルサロン開業を成功させるために必要なこと

ネイリストとして憧れのプライベートサロンをオープンを成功させるために必要なことは4つ。

1.ネイリストとして必要な技術をしっかり身につけていること。
当然これはネイリストとして必要とされる基本です。技術はサロンの商品の一つで、これによってお客様からお金をいただくのですから、しっかり基礎からできていること、また、これからの技術向上に努めることは重要です。

2.どんなネイルサロンにしたいのかをはっきりさせること。
自宅サロンやマンションのプライベートサロンからどの駅ビルなどにも入っている大手のサロンまで含めて、ネイルサロンの数は非常に多く、その中で選んでいただけるサロンにするために自分のサロンの特徴がわかりやすくなっている必要があります。
ケア重視、手書きアートが得意、○○ジェル使用で爪に優しい、、、などどこでもうたっているような特徴だけではなく、あなたならではの特徴です。

3.接客コミュニケーションのスキルを磨くこと。
せっかく来ていただいたお客様に楽しんでいただくこともポイントです。ネットで何でも買える時代になり、わざわざモノを買うために出かけない人も増えてきました。わざわざ出かける人はコトにお金を使いに行きます。「体験」を買いに行くのです。ネイルサロンでネイルを施してもらうことは一見体験ですが、それは当たり前のサービス(物)であって、それ以上の体験が必要です。また、次回のご予約を取っていただいたり、オイルやクリームの販売なども信頼のもとに成り立ちます。仕上がりやセンスにプラスして、感動体験を提供することで信頼度も更にアップします。

4.総合的なビジネスセンスを磨くこと。
ビジネスセンスには上記の1~3を考えることも含まれますが、時代を読みながら目の前のお客様一人一人にどう対応していくのかというミクロ視点と、全体像を描くマクロ視点をバランス良く持って、お客様が求めるものをとことん追求し提供できるようになることが必要です。
ビジネスのことは本で読んでいるという人もいますが、本で読んでも経験には勝てません。どんどん経験を積むことも必要です。

一人でサロンを運営するということは、これらを全て考えて行動していかなければなりません。楽して儲ける、楽しいだけでいい、なんて思っていると、すぐにお客様は離れていき、失敗して廃業することになってしまいます。

【関連記事】
ネイルサロン開業を考えているけど何からどうしていいかわからないという方にまず知ってほしいこと。

まとめ

プライベートネイルサロンをオープンさせるということを目標としているネイリストは多くいらっしゃいます。

しっかりと計画を立て、お客様のことをしっかり考えることで長く続けることはできます。

せっかくオープンさせたプライベートネイルサロン。失敗して廃業させないために必要な考え方や準備をしっかりしておきましょう。そうすればあなたのプライベートサロンにはファンがたくさんつき、本当の意味で楽しいネイリスト人生となりますよ。


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